
極端な食事制限や、過度な量の食事の摂取などを伴い、それによって患者の健康に様々な問題が引き起こされる。 拒食症と過食症の総称です。
- 極度の痩せ
- 思考力の低下
- 虫歯になりやすい
- 低カリウム血症になる。
- 生理不順
- 毛深くなる
【拒食症】
- いらいらする
- やせる
- その他・拒食症と同じ症状
【過食症(嘔吐をともなう)】
原則入院治療が基本ですが、外来でできることもいくつかあります。
【精神的治療】
・面談やカウンセリングによって、病気や自分のことについて理解していきます。病気や自分自身に対する理解を深めることで客観的に病気をみるきっかけとなり、精神面が安定してきます。
・薬物療法によるうつの改善
【身体療法】
低栄養状態や精神の不安定を身体の面から改善します。
・点滴などで低栄養状態から脱却
・食行動のトレーニング

アスペルガー症候群は自閉症の一つのタイプです。原則、言語能力や知的能力に問題はない生まれつきの発達障害です。
下記の3分野において障害をもつことで診断されます。
○他の人との社会的関係をもつこと
○コミュニケーションをすること
○過度のこだわり
また、言語能力には問題はないのですが、比喩表現、慣用句、ことわざなどの理解が難しく、運動も苦手です。
- 【社会性について】
正直すぎる性格のため、社会の暗黙のルールや常識が理解できず、本当のことを言って人を傷つけてしまうことがある。 - 【コミュニケーションについて
】
立場や状況に応じた使い分けが難しく、表現が不適切になってしまうことがある。
言葉をそのままの意味として捉えてしまうため、とんでもない勘違いをしてしまう。 - 【興味・関心について】
特定のものへのこだわりがある。
興味の範囲が狭く深いため思い込みや、こだわりが強すぎてしまう。 - 【五感】
視覚や聴覚、味覚などの感覚が敏感か鈍感のどちらかに偏っている傾向がある。 - 【身体能力】
運動やボディランゲージが苦手。
【薬物療法】
18歳以下の人にはアトモキセチンというお薬が使われることもあります。薬物には脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンやドーパミンの不足を改善する働きがあります。
またこれ以外にも、個人の症状に応じて、抗うつ薬、抗精神病薬、情動調節薬、抗けいれん薬等が処方される場合もあります。

対人交流の場面において非常に強い不安を感じるあまり、震え・吐き気などの身体症状が強く発現し、ニートや引きこもりの原因になることもあるといわれています。症状が慢性化すると、うつ病やパニック障害などを併発する危険性もあります。
- 顔が赤くほてる。
- 脈が速くなり、息苦しくなる。
- 汗をかく。
- 手足、全身、声の震え。
- 吐き気がする 。
- トイレが近くなる、または尿が出なくなる 。
- めまいがする。
- パニック発作。
対人交流の場面で
これらの症状のいくつかが1ヶ月続いたら、一度ご相談下さい。早期発見、早期治療が、早期回復につながります。
【薬物療法】
SSRIを用います。
【精神療法】
認知行動療法(エクスポージャー)、ソーシャルスキルトレーニング(社会技術訓練)などの方法を用いて、実際に恐怖を感じる場面に直面したときに感じる不安感を自分自身でコントロールできるようにします。
薬物療法と違い、副作用が少ないのが利点です。

脳機能の障害により正常な連想ができなくなる精神病。妄想や幻聴、幻覚などの病的な症状が現れ、感情や行動に影響を与える精神病のひとつ。適切な薬物の投与などによって、半数以上の患者は社会復帰が可能な状態まで回復すると言われています。
- 聞こえるはずのない声や音楽が聞こえる。幻聴。
- 幻覚が見える。
- 妄想。
- 無気力、無関心。引きこもり。意味不明の独り言など。
- 生活能力の低下。勉強、仕事、家事などをこなす能力が著しく低下します。
- 社会的常識が共有できなくなる。思考が理論的でなくなり感情が不安定になる。
治療法の基本は薬物療法です。
抗精神病薬、持効性抗精神病薬、非定型抗精神病薬などがあります。その他、病状の回復や程度に応じた精神療法やリハビリテーションも行われます。急性期でも慢性期でも、再発を防ぎ精神療法やリハビリテーションをスムーズに進めていくためには、長期にわたり薬をきちんと飲み続けることが必要です。
薬物療法においては、早期に薬を止めると再発の可能性が高くなるので注意が必要です。

いったん発育した脳が損傷されて、その結果として、それまでに獲得された知的能力が低下してしまった状態で、記憶・判断力などの障害が起こります。急速に脳細胞が消失して、記憶の一部ではなく全てがなくなったりします。
物忘れが多くなったり、記憶力が低下したりなど、老化現象と思われがちですが、脳の障害によって起こる場合もあります。
認知症は、早期発見・治療で、症状が改善されたり、場合によっては、ほぼ病前と同じ程度にまで回復することもあります。
- 記憶障害…物忘れがひどくなり、新しく物事を記憶することが困難になる。
- 見当識障害…日時や場所だけでなく、友人や家族さえもわからなくなる。
- 判断力・理解力の低下。
- せん妄…夜に突然、興奮して動き回る。
- 幻覚と妄想…あるはずのないものが見えたり、聞こえたりする。
- 抑うつ…意欲の低下や思考障害など、うつ病に似た症状があらわれる。
- 徘徊…場所の認知や判断ができなくなり、歩き回る。
【薬物療法】
症状にあわせて薬を処方します。
抗認知症薬(アリセプト)…認知症の中核症状である認知機能の改善
抗不安薬・・・不安、緊張、いらだち、うつ状態
精神安定剤・・・興奮、攻撃性、幻覚、妄想、徘徊
抗うつ薬・・・うつ状態、無関心、不安、いらだち
脳循環代謝改善薬・・・自発性の低下、意欲の減退
睡眠薬・睡眠導入薬・・・不眠、夜間覚醒、昼夜の逆転
【心理社会的療法】
オリエンテンテーショントレーニングなど、日常生活におけるさまざまな活動の訓練を行うことで残存能力を高め、心身機能の活性化を図ります。